2015.09.3特集

リピート間違いなしのバンコクの寿司8軒！至極〜居酒屋の寿司まで！

板前さんの技と薀蓄を楽しみながら、一貫、そして一貫と食べ進める高級寿司。
気のおけない仲間とワイワイと、お酒と一緒につまむ居酒屋の寿司。
どちらも口にふくめば思わず頬がゆるみます。

バンコクにいながらにして日本の旬を感じられる寿司屋は、いわば小さなホームタウン。
日本直送の旬魚が自慢のお店や、意外と旨い、とれたてのタイ近海魚を扱うお店など、バンコクで堪能できる絶品寿司店8軒をweb版では厳選公開です。

日本亭

すっと背筋がのびる正統派の江戸前

「魚を旨く食べると書いて鮨。魚の旨さを極限まで引き出すのが江戸前鮨です」。日本料理店の代表格「日本亭」で板長を務める見崎さんは、17歳から数々の料亭で和食の技を磨き、銀座のミシュラン認定店「鮨とかみ」で修行した実力派。
寿司に対する愛情は人一倍、とくに仕事の8割を費やすという仕込みは、一番美味しい状態で客の喉を通る瞬間から逆算して拵えます。たとえばキスは、寿司だねの表を酢じめ、裏は昆布じめに。マグロは一週間低温熟成させ、塊の中心だけを使う手の凝りよう。
ネタに合わせてシャリの酢を使い分けるのも江戸前の手法で、マグロのように脂ノリがよい魚はキリリと力強い赤酢で、淡白な白身は白酢の酢飯であっさりと。シャリが口の中でサラリとほどけた瞬間、魚の旨みが前面に現れ、すべてが渾然一体となる。そんな一貫ごとにドラマのある寿司は「ぜひ手で味わってみて」と見崎さん。おまかせはカウンター8席限定、完全予約制。一週間前までにご予約を。

Nippon-Tei
TEL：02-252-9438
住所：BF 161 Nantawan Bldg., Rajadamri Rd. 日本亭の店舗詳細

鮨さくら川

訪れるごとに四季の味覚に出会える喜び

タイにいると忘れがちになる季節の記憶を呼び覚ましてくれるのが「さくら川」。店主・駒田さんは福井出身、日本とタイの名店で数々の修行を重ね、2年前アソークに自身のお店を開きました。江戸前の伝統を守りながらも、自由な発想で魚の魅力を存分に引き出す技と感性は、まるで芸術家の如し。
ネタの9割は日本の天然物を産地指定で買い付けし、時には熟成させたりと、江戸前らしく手間ひまかけて仕込みます。なかでも熊本天草産・天然車海老は、注文を受けてから茹で上げるこだわりよう。その美しい朱鷺色に思わず驚きの声を上げてしまいます。
また、駒田さんが「これも個性の一つ」と自信をみせるシャリは、固めに炊きあげ塩気をきかせ、米酢と赤酢を合わせたもの。お米本来の甘みがしっかり引き出され、口の中でネタとシャリが完璧な調和を生み出します。これからはサンマやサバと旬の魚が目白押し。おまかせは4,000バーツから。カウンター越しに秋を感じる……これもまた粋な大人の楽しみ方です。

Sakuragawa
TEL：02-661-7284
住所：B1F Jasmine City, Soi 23, Sukhumvit Rd. 鮨さくら川の店舗詳細

梅の花

カニも、にぎりも。豆腐の名店で味わう寿司

豆腐料理の名店として日本人の間ではおなじみの「梅の花」。タイでは豆腐と共に本格的な寿司・カニ料理も楽しめます。徹底した品質管理の下、専門店顔負けの旨さを誇る寿司は、懐石コースでもアラカルトでも注文可能。魚や食材、酒、しつらえ、調度品、器に至るまで全てが日本クオリティ。和のたたずまいが心落ち着く個室は2~2 4名まで全7部屋。ゆったりと贅沢な時間を味わって。

Umenohana
TEL：084-438-3892, 082-993-1193(日本語)
住所：2F Ni- honmura Mall, Soi Thong Lo 13, Sukhumvit 55 Rd. 梅の花の店舗詳細

割烹雅

世界最高峰の味にトンローで出会う

トンローの高級割烹「雅」で寿司部門を統括する佐々田さんは、銀座のいくつかの名店で腕を磨いてきた人物。伝統からブレることなく新しい技法も積極的に取り入れる姿勢で、魚の状態に合わせて仕事を自在に変え、シャリの温度、握り方まで細かく計算して提供します。一粒一粒にまで神経が行き届いた世界トップレベルの寿司をぜひ体感してください。