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駐在生活お悩み相談:日本にいる彼女にタイに来てと伝えたら…

慣れない海外生活には、いろいろな悩みがつきものですよね。なかでも、妻・彼女やタイ人女性スタッフなど、女性とのコミュニケーションの問題に頭を抱えている方も多いのでは?ここでは、男女の心理に詳しい平松隆円先生が、状況を打破する方法を指南。少し心が軽くなる読む処方箋です。

オトコの駐在生活お悩み相談 その5

Q

日本にいる彼女に、結婚してタイに来てほしいと伝えたところ保留されました。一度、帰国して話すつもりですが、どうやって説得したらうまくいきますか?
(30歳、独身、駐在歴1年)

A

うーん、彼女のおかれている状況がわからないので、正直なところ、何が彼女を思いとどまらせているのかわかりません。ですが、タイという場所も、問題かもしれませんね。住めば都のバンコクも、日本でテレビを通じて見る印象は大きく違いますよね。 言葉が通じるだろうか、治安は大丈夫か、などなど心配事はつきないわけです。

ボク自身は一度もタイに来たことがなく、 バンコクに住み始めました。バンコクの大学での勤務が決まっていたので、下見に行って最悪な印象で行きたくなくなったらどうしよ うという心配があったのです。実際は、東京と同じように和食も食べられますし、楽しく生活していますが。ですので、結婚してタイに来て欲しいとハードルを上げるのではなく、休みを利用して一度遊びに来てもらったらど うでしょうか。バンコクの楽しさを知り、不安がなくなれば大丈夫かもしれませんよ。

ただ、彼女が仕事をしている場合、仕事を辞めてタイに行くというのは、難しいかもしれません。あなたが、逆に彼女の立場ならどうですか。難しいですよね。駐在員であれば、通常は3年を目処に帰国か別の任地へ赴くかと思います。それまでは、別々に暮らすというのも選択肢の一つかもしれません。

とはいえ、遠距離恋愛は危険です。心理学に単純接触理論という考えがあるのです が、それによると人は毎日、知らない人と会話をせずとも、顔を見合わせるだけで、その人に好意をもってしまうというのです。反対に、接触しなくなると好意が減少する(好きでなくなる)ともいえるわけです。駐在歴1年ということは、すでに1年間遠距離恋愛なわけですよね。どうですか。駐在当初、毎日していた電話やメールの回数が減ってきていませ んか。彼女が結婚を思いとどまっている理由 は、もしかしたら別に気になる人ができたからかも。結婚の前に、もう一度、彼女の恋ゴコロを確認したほうがいいかもしれませんよ。

今月の処方箋:
結婚話の前に、彼女の愛を確か めましょう。この1年で気持ちが変わっているかもしれません。問題ないなら、一度バンコクに下見に来てもらい不安を払拭しましょう。

平松 隆円 大学教員 / コラムニスト 京都大学研究員、国際日本文化研究センター講師、チュラロンコーン大学講師などを歴任。魅力や男女の恋ゴコロに関する心理に詳しい。現在は、タイ国立大学勤務のため生活の拠点をバンコクに移し、日本と往復しながら、大学の講義のみならず、テレビ、雑誌、講演会などの仕事を行う。 http://ameblo.jp/ryuenhrmt/

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