焼肉割烹 貴美(たかみ)のこだわり
バンコクでも屈指の名店「鮨日向」の新業態として、焼肉を割烹スタイルで提供する「焼肉割烹 貴美」は2月にお目見えしたばかりの新店。肉は常陸牛の特に肉質のよい雌牛だけを厳選。旬を見極めながら取り寄せる日本食材の数々や、稀少な日本産すっぽんもここでなら味わえる。熟練の和の職人と肉シェフとがタッグを組み、至高の食材で作るコースがタイにいながら堪能できるなんて、胸の高まりが抑えられない。
写真は5000Bのコース。セントラルエンバシ―の名店「鮨日向」が手がけたと聞けば納得の内容
コースは2500Bと5000Bの2種類で、両コースとも選べるメインを含め全10品で構成される。旬の味覚が詰まった先付けの「お口直し玉手箱」には、黄にらのお浸し、嶺岡豆腐のうま出汁ジュレ、甘酢をまとった日本産みょうが、ほうれん草のナムル、紅白なます、びじんトマトの白ワインコンポートが並ぶ。淡く上品な味付けはさすがの日本料理、ひと皿ごとに工夫と愛情が見てとれる。
さわやかなキムチの酸味と辛味、深いコクに食欲を刺激される
焼肉店といえど韓国に寄りすぎない和との融合を楽しめるのが、この店の面白さ。梨とりんごをごく浅漬けに、フレッシュな食感でいただく「フルーツきむち」に、漬け込んで奥深さを引き出した「白菜きむち」。どちらも滋味深い味といったらこの上なし。
左からトリュフたるたるブルスケッタ、牛タン刺し、 イチボ刺し
とびきり新鮮な肉だからこそ可能な、バラエティ豊かな肉刺しは3種。トリュフを贅沢にトッピングしたタルタル仕立てのユッケ、刻みわさびと海苔の佃煮を添えた牛タン、上質な霜降りのイチボにさっと回しかけた醤油も美味で箸が進む。
自然の酸味と甘みを生かしたドレッシングは、柚子とマンゴーが選べる
サラダに寄り添う、生のフルーツを使ったドレッシングも目を惹く。お店のおすすめはとろりと濃厚なマンゴードレッシング。このまま食べても極上、肉や野菜と一緒に食べてさらに絶品だ。
中盤で登場したのは、和牛のたたき、生うに、キャビアに金箔を乗せた贅沢な手巻き寿司
お口直しに供されるのは、日本直送のズワイガニと銀あんでドレスアップした冷やし茶碗蒸し
その日の仕入れ状況や肉の状態をみながら、最高の一品を提供する
コースの目玉はいろいろあるが、真打ちはなんといっても焼肉だろう。厚切り牛タンやサーロインはシンプルに塩で、ランプとハラミはタレで。さっと炙って頬張ればすこぶる美味で、口に広がる肉の風味のなんと奥深いこと。
体の芯から温まる土瓶蒸し。全てのうまみを余すことなく吸ったキヌガサタケがまた絶品
日本産のすっぽんの身を丁寧にほぐし、イカと合わせてつみれしんじょに。最高の出汁の中をたゆたう高級食材のキヌガサタケも、土瓶から立ち上る湯気や香りもご馳走気分を盛り上げてくれる。
メインはシャトーブリアン丼、和牛と海鮮の丼から選べるようになっている
メインは、ヒレの中でもっとも肉質のよい希少部位シャトーブリアンをのせた究極の「シャトーブリアン丼」と、和牛・うに・いくら・ワタリガニなど豪華食材を酢飯でいただく「和牛と海鮮の丼」からお好きな方をチョイス。どちらも濃厚かつ上品な余韻が続く、ここだけの逸品だ。
シメの甘味もまたうまい。オレンジピールで大人の甘さに仕上げたガトーショコラは生チョコのような質感
全室個室で落ち着いた大人の雰囲気。無煙ロースター完備で焼肉店特有の煙も心配ない
上記のコース以外にもアラカルトメニューやランチメニューも多数用意され、重厚感ある個室は全部で6部屋。最大8名で利用できるVIPルームも備えられ、大事な会食やパーティ、女子会などオケージョンごとに使い分けられそうだ。LINEからの予約限定で会計から15%オフ(7日前の予約から適用)ほかさまざまな特典が受けられるので、公式LINEへの登録も早めに済ませておきたい。