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タイカルチャー基礎知識:タイ語

駐在員のみなさんが来タイして最初に困るのは、言葉ではないでしょうか。今回は、スミタ・トレーニング・センターでタイ語研修を頑張っている方々のためにも、タイ語について書いてみたいと思います。

タイの歴史の骨格を成しているのは4つの王朝です。最初がスコータイ王朝(1238年~)、次にアユタヤ王朝(1351年~)、トンブリー王朝(1767年~)、4番目が現在も続くチャックリー王朝(1782年~)です。現在のタイの基盤が作られたのはスコータイ王朝時代で、ラームカムヘーン大王は今でも国民に尊敬されています。「教育の父」とも呼ばれる大王は、今から約700年前の1283年にクメール文字を元にタイ文字を考案したと考えられています。 sumita_31 タイ語は42文字の子音と30文字の母音で構成されています。見慣れないこれらの文字は、子音の上下左右の位置に母音を組み合わせるので、パズルか暗号にしか見えないかもしれません。ですが、72文字だけ覚えれば読めるようになると考えれば、日本語のように何千もある漢字の組み合わせからすると難しくはないかと思います。

私事ですが、私は小さい頃から日本語、タイ語、英語、その他の言語に接して来ました。小さい頃は柔軟性があるので何でも吸収し、自分のものにすることができたように思います。以前タイ語を教えていた時、ある関西出身の方が、「タイ語は大阪弁と似ている。だって、見えないはタイ語でマイヘン、大阪弁だとミエヘンだし、よう似ていて簡単や!」と言われたことがありました。その方は自己流でどんどんタイ語を習得して話せるようになり、大勢の友人を作ってタイ生活を満喫しておられました。言葉は人と交流するための道具です。どうかタイにいらした皆さんにも、最初からタイ語は無理だと思わずに、タイ語に体当たりしていって頂きたいと思います。そして、タイを去るまでに一人でも二人でも親友と言える友を作って頂きたいと思います。皆さんのタイ滞在が素晴らしいものになりますように!

住田 千鶴子 スミタ・トレーニング・センター&コンサルタント主宰。長年にわたり、日本人駐在員や日系企業のタイ人従業員向けのトレーニング講師、国際会議での通訳・翻訳業務に携わる。著書「タイ国とタイ人」は紀伊国屋書店等にて販売中。 http://sumitaschool.com/

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