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タイカルチャー基礎知識:2016年を振り返って

2016年ももうすぐ終わろうとしています。今年もタイでは多くのことが起きました。バンコクに住む者にとっては、パープルラインの開業で、また1つ便利な足が加わり、生活範囲がさらに広がりました。バンコク一高いマハーナコンビルも開業しました。実際にこのビルを日々目にする人でないとあまりピンとこないかもしれませんが、バンコクの摩天楼の景色に大きなプラス要素が加わったこと、しかもバイヨークタワーを抜いてさらに高いビルがお目見えしたことは、2016年の大きな出来事の1つと言えると思います。私が1963年に初めて来タイした時、タイで一番高かったのが中華街にあった9階建ての木造の建物だったなんて、今となっては夢のようです。
untitled-1 8月7日には、憲法草案の国民投票も行われました。これはタイを民主国家として位置づける大変重要なことだったと思います。そしてこれが更なる素晴らしい国造りのきっかけとなれば、と多くの国民が願ったことでもありました。また15年ぶりにサッカー代表チームがW 杯最終予選出場を達成しました。セパタクロー、タイボクシング、サッカーはどれも足を使うスポーツですが、これらに長けているのがタイ人選手たち。40年前のアジア・オリンピック大会では、タイがサッカーを制していた時期もありました。今年はその再来か!と思えた年でもありました。

そして、タイの全国民にとって一番ショックだった出来事といえば、10月13日15時52分にプーミポン・アドゥンヤデート国王陛下が崩御されたことでした。30日間の半旗掲揚、100日間の読経、そして公務員たちの1年間の服喪。10月13日以来、タイ全土が悲しみと涙に覆われています。これからも多くの人々が喪服や黒っぽい服装で過ごすことでしょう。タイ全土が悲しみの涙に包まれる中、日本人の私達もタイの友人達と心を一つにして、この国の今世紀最大の悲しみを一緒に乗り越えたいと思っています。

住田 千鶴子 スミタ・トレーニング・センター&コンサルタント主宰。長年にわたり、日本人駐在員や日系企業のタイ人従業員向けのトレーニング講師、国際会議での通訳・翻訳業務に携わる。著書「タイ国とタイ人」は紀伊国屋書店等にて販売中。 http://sumitaschool.com/

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